相手に伝わらない。
書き直しが多い…
このような悩みを持っている方におすすめなのが「新しい文章力の教室」です。
この本の結論はこちら。
目標は完読。文章は短く。
・文章の修正方法が分かる
・文章をもっと明快にする
書く前に文を構成する
文章で大切なのはいきなり書かないこと。プロの作家さんもいきなり書いているように見えるだで、頭の中で構成を考えてから書いているそう。
文章は主眼と骨子でできる
まずは主眼と骨子の意味から説明していきます。
骨子=骨組み、要素、ルート
上記のようにイメージしてください。
まずは主眼を決めて文章を書きましょう。
主眼をセットする
主眼をセットすることは目的地を決めることです。目的地を決めないとゴールはありません。
必ず文章のテーマを決めましょう。
テーマを決めたら骨組みです。情報を集めて伝える順番と記事の量を決めましょう。長くなると完読に繋がらないのでシンプルに肉付けします。
読み返して直す
読み返すことで文章力は上昇します。読み返す時の注意点はこちら。
文章の推敲は脳と目と耳で行う
文章の推敲は大きくわけて脳、目、耳の3カ所で行います。まずは意味が通じるか。脳で考えるので黙読でOK。
以下をチェックします。
- 誤字脱字
- 事実誤認
- テーマと要素が合っているか
誤字脱字などがあると記事の信頼がなくなり完読につながりません。
見た目は以下のことを注意してください。
・違う単語に見間違われる可能性がないか
本書では「おちまさとととんねるずと・・・」という例文があります。見間違いが起きやすいので、「とんねるず、おちまさと」と書き直しましょう。
次は読んでみて、耳でチェック。
・発音しにくい語句
料理の「のどごし」と同じで、文章には声に出した時の「読み味」があります。読み味はリズムや言葉を変えるだけでも大きく変わります。読み味がよくなるように工夫しましょう。
重複チェック
僕の叔母の次女の会社の社長は有名人です
僕の叔母の次女が勤務している会社の社長は有名人です
「の」は重複しやすいので見つけたら書き直しをしましょう。目安は2連続は黄色信号、3連続は赤信号です。
文末のバリエーション
昨日はラーメンを食べました。Aさんは豚骨ラーメンにしました。最後に替え玉をしました。
昨日はラーメンをたべました。Aさんは豚骨ラーメン。最後は替え玉をしました。
文末の「しました」が3連続になっています。こどもの作文に似て、幼稚に感じるので書き換えましょう。
最初から読み直す
部分的な修正ができても全体のリズムはちぐはぐな場合があります。「読者の目線+初めて読む気持ち」で読み返さないと気づくことができません。
修正したら振り出しに戻って読み直しましょう。
もっと明快にして文章力を上げる
完読されるには伝えたいことをすんなりと、読者に頭を使わせずに最後まで読んでもらうことが大事です。余計な文言があると明快になりません。文章を削る努力をしていきましょう。
余計な単語を削る①接続詞
また
そして
上記のような接続詞は文章が冗長になります。削除しても意味が通じるなら削るようにしましょう。
余計な単語を削る②重複語
A さんは看護師です。 A さんはキレイ好きです。
A さんはキレイ好きな看護師です。
上記の例は同じAさんのことを言っています。重複している「Aさん」というワードを消しても伝わりますね。言い換えをせずに削れる場合は削ってもOKです。
余計な単語を削る③修飾語
とても陽気でハイテンションなスカナンバー
陽気なスカナンバー
過剰な形容詞や副詞はくどい印象を与えます。1語だけで伝わる語句を選んだ方が完読に繋がりやすいです。
文章の一語目の次に「読点」をいれない
さらに、その講演では〜
さらにその講演では、〜
文章の1語目に読点が出ると幼稚な文章に見られやすいです。子供の頃の貴乃花を真似しているバナナマン日村さんの喋り方に似ていますよね。
脱線・余談をしない
「脱線してる?」と気付いた時点で主眼に合っていない証拠。文章がわかりにくくなるので削りましょう。
新しい文章教室のまとめ
読み返して直す
重複は削る
余計な単語は削る
脱線しない
以上のようなことを説明してきました。この記事で書いたことは本書のごくわずかな一例です。
文章術の本は10冊以上読んできましたが、この本が一番オーソドックスで勉強になると感じます。基本中の基本から学べるので、まずはこの1冊を読んでみてください。