いいアイデアが思いつかない。
このままのアイデアでいいか不安。
上記のような悩みの方におすすめなのが「アイデアのつくり方」です。
この本はたったの100ページしかないのに、アイデアの作り方を言語化した良本。読めばアイデアマンの頭の中身を知ることができますよ。
この本を読んだ僕の感想を一言で言うと、
②アイデアを作る5段階
③アイデアを作り出すために必要な考え方
アイデア作成の基礎
アイデアをつくる上で重要となる基礎が2つあります。
- アイデアとは既存の新しい組み合わせ以外の何者でもない
- 新しい1つの組み合わせに導く才能は、事物の関連性に見つけ出す才能に依存する
アイデアとは思考する人が今までに蓄えた知識との新しい組み合わせで生まれます。全く新しいところから生まれるのではない。ということですね。
もう一つ重要なことは、アイデアは才能に依存するということです。この才能はいわば知的探究心であり、事実と事実の間にある関連性を探ろうとする心の習性がアイデア作成に最も大切な部分です。
この知的探究心がないと新しいアイデアは生まれません。
アイデアを作る5段階
それではアイデアを作るための5ステップを紹介します。
以下の通りです。
STEP2:資料の咀嚼
STEP3:孵化
STEP4:アイデアの誕生
STEP5:アイデアの具体化・展開
STEP1:資料集め
アイデア作成の基礎でも書きましたが、アイデアとは既存の新しい組み合わせ以外の何者でもありません。なので必要な知識を増やすことが新しいアイデアを作るための第1歩になります。
収集する資料の種類は①特殊資料、②一般資料の2つ。特殊資料はアイデアが欲しい分野に特化したもので、一般資料は世の中のさまざまな事柄についての資料です。
STEP2:資料の咀嚼
集めた資料の噛み砕き、頭の中を整理します。この段階で必要なのは収集した情報の関係性を整える「グルーピング」です。
頭の中ではわかっているつもりでも、情報が一次記憶されているだけのことが多いです。紙に書き出して考えをまとめることで理解力が増し、アイデアが降りてくる可能性が高くなります。
本書ではカードを使ったカード索引法を紹介していますが、僕はマインドマップで思考の整理をしています。(こんな感じです。アイデアの作りかた:ヨミタクのマインドマップ)
ここまでは意識的にできる段階ですが、次のSTEP3、STEP4は無意識の段階になるので、ここでいかに情報の整理・グルーピングができるかが重要です。
STEP3:孵化
アイデアがふ化する段階です。読書、散歩、映画鑑賞、シャワー中などの無意識活動中にふ化→アイデア誕生の段階がやってきます。STEP2までをしっかりとやったら、一度リラックスモードになることが重要なようです。
STEP4:アイデアの誕生
STEP3までをやっておけばアイデアは誕生します。
しかし誕生したアイデアはまだまだ赤ちゃんの状態です。無意識下できるステップはここで終了。ここから先はまた意識的にアイデアを育てる段階に行きます。
STEP5:アイデアの具体化・展開
生まれたアイデアを具体化したり、展開したりして使いやすくしていきます。これが上手にできないとせっかくのアイデアも台無し。失敗を繰り返してブラッシュアップしていけばアイデアはどんどん成長しいきます。
アイデアを作り出すために必要な考え方
アイデアは既存の新しい組み合わせ以外の何者でもありません。新しくできたアイデアも時間が経てば古いものになります。さらにいいものにするには、新しい組み合わせを見つけようとする私たちの心の習性を磨く必要があります。
ここで最後まで読んでくれたあなたに、新しいアイデアを作る簡単な方法を紹介します。
それは、読書を習慣化すること。
本を読めば必ず何かしらの学ぶものがあります。しかも、読書をするだけでSTEP1の資料集めを行なっていることになりますよね。
「常にアイデアについて考えている」これがアイデアを作り出すために必要な考え方だと思います。