頑張って書いた書類を
読んでもらえない。
伝え方が9割を読むと起きること
・心を動かすコトバが作れる
・通らなそうなお願いが「ノー」から「イエス」に変わる
・伝わらないと言われた文章が読まれるようになる
2013年に発売。
伝え方の技術
伝え方が上手な人や、上手な文章を見ると「センスいいなぁ」と思っていませんか?
著者の佐々木さんは料理のレシピのように、心を動かすコトバは作れると言います。
ということは、少し学ぶだけで「伝え方が上手な人」の部類に入っちゃうってワケです。
個人の発信力が求められる時代
現代の1日の情報量は、江戸時代の1年分に相当すると言われています。
あなたは何か商品の購入検討する際に、企業側が出している商品紹介よりも口コミを重視していませんか?
インターネットの普及で、商品の特徴は調べれば簡単に出ます。
そんな雑多な情報よりも、名前も知らない購入者のリアルな口コミの方が、商品を購入する後押しになります。
コトバが持つエネルギーをあなどってはいけません。
ノーをイエスに変える
コトバは思いつくのではなく、つくることができる
料理のレシピのように、ことばをつくりましょう。
『結果を変える「お願い」コトバの作り方』を紹介します。
ノーをイエスに変える3ステップは上記のような流れになっています。
- 自分の頭の中をそのままコトバにしない
- 相手の頭の中を想像する
- 相手のメリットと一致するお願いをつくる
自分の頭の中をそのままコトバにしてはダメ。
あなたのお願いしか入っていないので、自己中心的になっちゃいます。
大事なのは、相手の頭の中を想像して自分のお願いと、合致する部分を切り取ってお願いをつくることです。
相手の頭の中を想像する7つの切り口
相手の頭の中を想像するには、以下の7つの切り口を覚えましょう。
- 相手の好きなこと
- 嫌いなこと回避
- 選択の自由
- 認められたい欲
- あなた限定
- チームワーク化
- 感謝
そんなあなたのために覚えやすい語呂を図解にして作ったので参考にしてください。
ぜひ覚えてください。
7つの切り口の使い方
①相手の好きなこと
「デートしたい」ではなく、相手が喜びそうなことを想像し「驚くほど上手いパスタ、食べに行かない?」と聞くとOK。
デートしたいあなたの欲求が、間接的な欲求に変わります。
②嫌いなこと回避
例えば芝生に入って欲しくない時。
「芝生に入るな!」と禁止しても、入る人がいます。
「農薬がつくので芝生に入らないで」ならどうでしょう?
相手が嫌なことを回避したいと思えば、こちらのお願いを聞いてもらえそうです。
③選択の自由
人は決断するのが苦手。
先延ばしする傾向があると言われています。
デートに誘う時は「今話題の〇〇ってお店か、△△ってお店。行きたくない?」と誘ってみましょう。
イエスかノーよりも、AかBかを選ぶ方がハードルは低いはずです。
④認められたい欲
相手から認められることで期待に応えたくなる心理を応用します。
「残業お願いできる?」ではなく、「あなたの企画書が刺さるんだよ!お願いできる?」と言ってみましょう。
相手を承認することで俄然やる気が出て、率先して残業してくれるかもしれません。
⑤あなた限定
人はもともと「あなた限定」に弱いです。
「自治会のミーティングに来てください」と言われるよりも、「他の人がこなくても、斎藤さんだけは来てほしいんです」と言われた方が刺さります。
⑥チームワーク化
「赤信号、みんなで渡れば怖くない。」
やりたくないことでも、一緒にやろうと言われると動きやすくなります。
人はコミュニティを大事にする動物。
「一緒にやろう」はかなり効きます。
⑦感謝
最強の方法が感謝。
デートに誘う時も「いつもありがとう。今度ご飯でもいかない?」と言ってみてください。
感謝のコトバには承認欲求を満たす力もあります。
感謝を忘れずに口癖のように伝えていたら、いつもお願いを聞いてもらえるようになると思います。
7つの切り口まとめ
以上のような7つの切り口を使えば、相手の頭の中を丸裸にできます。
語呂で覚えて今日から使ってみましょう。
おすすめは感謝。
「いつもありがとう」を抵抗なく使えるようになりたいですね。
強いコトバをつくる技術
最後に強いコトバをつくる技術を紹介します。
強いコトバとは、心を動かすエネルギーのあるコトバ。
現代は情報量が多いのでほとんどの情報は無視されます。
なので強いコトバを作って無視されないようにすることが重要です。
強いコトバをつくる方法を5つ紹介します。
- サプライズ法
- ギャップ法
- 赤裸々法
- リピート法
- クライマックス法
これらの技術はよく文章を書いている方におすすめです。
「もっと読んでもらいたい」
「ここだけは伝えてたい」
上記のような悩みを持っている方は、下の図を参考にしてみてください。
以上のようなテクニックを使うとコトバのエネルギーが強くなり、読まれやすくなります。
実際にこの記事のタイトルも①サプライズ法を使っています。
この記事を読んでくれた方の多くは、「びっくり。って何?」と思ってクリックした人もいるのではないでしょうか。
「伝え方が9割」まとめ
「伝え方が9割」のまとめです。
- 伝え方の技術
- ノーをイエスに変える
- 相手の頭の中を想像する7つの切り口
- 強いコトバをつくる技術
個人的には相手の頭を想像する7つの切り口の語呂合わせが気に入っています。
伝え方についての意識を変えると、びっくりするほど相手の行動も変わります。
実際に行動して伝え方を成長させていきましょう。